検見川レイディオ

廃墟となっている文化遺産・検見川送信所を中心に

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安藤忠雄「建築を語る」

musenhozon.jpg

日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。

賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。
<a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a>

検見川送信所について、継続的に書いてきたが、僕は通信、建築、行政に関してはまったくの門外漢だ。

ただ、ある程度の目利きはあるんじゃないかと思っている。バカだね。

建築についても、知識を持たなければ、いけないと思い、いくつか本を読んでいる。

検見川送信所を見て、頭にふと浮かんだのは建築界のスター、安藤忠雄氏のことだ。

かつて、DVDを見て、壮絶な生き方、考え方に雷を受けたような衝撃を覚えた。

この過去記事で勝手なことを書いています。

当世きってのスターですから、相手にはしてもらえないでしょうが、安藤氏から建築界をめぐる状況や考え方を学ぶことはできる。本というのは便利なものだと思う。


建築を語る

この本は安藤氏が20代の若者向けの講演をまとめたもの。建築家を志す人だけでなく、万人が読める内容だ。

この本にはヒントになることが絶対あるはず、と直感したのだが、それは外れてはいなかった。

安藤氏は新しいものだけでなく、同潤会アパートのように古い建築物をよみがえらせることもやっている。本書で出てくるのは大山山荘美術館(京都)。イタリア、フランスには古いものを残す技術も材料も残っているが、日本にはそういったものは急速に失われていると、書いている。

結局、安藤氏は京大教授の意見も参考にしながら、70年前の竣工当時の近くに復元したそうだ。

安藤氏はいう。

「日本では経済の論理が優先され、歴史的にも文化的にも意義のある建築はどんどんなくなっていきます。それは近代化を達成するための代償として目をつぶらねばならないことでしょうか。私はそうは思いません」

フランスでは歴史的な建築物は保護されているという事実がある、という。たとえばでいえば、オルセー美術館は駅舎を改造したもの。ほかにもこんな例はゴロゴロと転がっている。

また、解体の話が持ち上がっていた「中之島公会堂」(大阪)では頼まれもしないのに、勝手に設計までされ、行政に提案している。

しかし、行政は「心配していただかなくても我々は考えている」と言い、没にしたそうだ。安藤氏でさえ、そうなのだから、行政を動かすことは難しい。

僕は思うのは、自分が住んでいる町が誰の物か?と考えたら、それは町のものではなく、そこに暮らす市民のものであるということだ。

大胆に言えば、考えるのは我々市民の方で、その希望をいかに叶えるのは行政の仕事なのではないか?

その反面、僕ら市民は市民であることをさぼりすぎていたんじゃないかなと思えてきた。

次は安藤氏のキーワードである「連戦連敗」を読もうと思っている。


連戦連敗

楽天で安藤忠雄を探す。









去年の日記は?


2006/8/21 植え替えたゼラニウム、復活するか、枯れるか?





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  1. 2007/08/21(火) 17:55:40|
  2. 検見川送信所
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12
<<●元官僚からのアドバイス~検見川送信所保存をめぐって | ホーム | 初代所長が書いた「検見川無線の思い出」>>

コメント

Re:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

安藤忠雄さんなんて、現代建築の雄ですから、

それこそ「スクラップ&ビルド」の権化のようにとらえていました。

実はこれだけ古きものを大切にされる方なんですね。

大変、失礼な考えをしていたものです。

  1. 2007/08/21(火) 18:20:23 |
  2. URL |
  3. まさやん0386 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

私も安藤忠雄って新築しかやならいのかな?と思っていました。思い込みですね。



>頼まれもしないのに、勝手に設計までされ、行政に提案している。



 こんなことまでしているのですね。感心してしまいます。

  1. 2007/08/21(火) 22:51:05 |
  2. URL |
  3. takaak #79D/WHSg
  4. [ 編集]

行政と市民

>しかし、行政は「心配していただかなくても我々は考えている」と言い、没にしたそうだ。



う"う"・・・、どこも同じようなもんですね。

大阪も(府か?市か?)ハコモノ ダイスキなとこですもんね。





>僕は思うのは、自分が住んでいる町が誰の物か?と考えたら、それは町のものではなく、そこに暮らす市民のものであるということだ。



そう。住民がいるからこそ、その住民達が住みやすく、生活しやすい地域を作る合理的なシステムが行政であり、その共同事業にかかるお金を捻出するのが税金であるはずなんだが、「お上のやること(市民に権限はない)」「年貢」という概念が今でもしみ込んでいるのかなあ。

えーと、これは、国民が自らの手で勝ち取った民主主義(憲法)じゃないから(そう言う意識が芽生えない)のだと誰かが言っていたような。





>大胆に言えば、考えるのは我々市民の方で、その希望をいかに叶えるのは行政の仕事なのではないか?



同意。本来はそうだと思います。

結構思いっきりその方式でやったと思われるのが「ベイタウンコア」

http://baytown.ne.jp/core/" target="_blank">http://baytown.ne.jp/core/

あの町は「東京から来た住民意識の高い新しい人」たちが多いからできたのだと言いますが。

通常は「自分たちが町を作る」なんてことにあまり興味ないみたい?
  1. 2007/08/22(水) 09:01:09 |
  2. URL |
  3. シン #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

"濃い"というのが彼に対するイメージです。



夏は暑く、冬は寒いのが自然だ!という彼の一般住宅向けRC工法には賛同しかねますが、いろんな取組みをやっておられるんですね。



ドイツでみた建築の保存は、特別な建物でなくても、古民家でも対象となる点に惹かれました。法律による規制で外観は保護されているため、内装に大々的なリフォームをして住まうのが、お金持ちのステータスだそうですが、そういう文化もいいかな?と思います。
  1. 2007/08/22(水) 10:02:40 |
  2. URL |
  3. しぇるぽ911 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

まさやん0386さん

>安藤忠雄さんなんて、現代建築の雄ですから、

>それこそ「スクラップ&ビルド」の権化のようにとらえていました。

>実はこれだけ古きものを大切にされる方なんですね。

>大変、失礼な考えをしていたものです。



まだ書いていないこともあるので、次回。

思想はかなり分かりやすいですし、共感できるものがあります。

  1. 2007/08/22(水) 10:43:58 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

takaakさん

>私も安藤忠雄って新築しかやならいのかな?と思っていました。思い込みですね。



同潤会アパートの再建は割と有名ですが、ほかにもやっていたんですね。



>>頼まれもしないのに、勝手に設計までされ、行政に提案している。



> こんなことまでしているのですね。感心してしまいます。



結構、提案をしているようです。行政はほとんど相手にしてくれないと書いていますが。
  1. 2007/08/22(水) 10:46:35 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:行政と市民(08/21)

シンさん

>>しかし、行政は「心配していただかなくても我々は考えている」と言い、没にしたそうだ。



>う"う"・・・、どこも同じようなもんですね。

>大阪も(府か?市か?)ハコモノ ダイスキなとこですもんね。



基本的にハコものを作ることは難しいことではないでしょうし、一種の業績として分かりやすいですからね。



安藤氏は、このハコ物行政、ハコ物至上主義のような考えには痛烈に批判しています。



>そう。住民がいるからこそ、その住民達が住みやすく、生活しやすい地域を作る合理的なシステムが行政であり、その共同事業にかかるお金を捻出するのが税金であるはずなんだが、「お上のやること(市民に権限はない)」「年貢」という概念が今でもしみ込んでいるのかなあ。

>えーと、これは、国民が自らの手で勝ち取った民主主義(憲法)じゃないから(そう言う意識が芽生えない)のだと誰かが言っていたような。



なるほどね。

僕は冗談半分に、本当は本気で言うわけですが、税金は現金納入制にすれば、市民の意識は変わると思いますよ。天引きって、払う方も受け取る方もありがたみが減りますから。



「ベイタウンコア」

http://baytown.ne.jp/core/" target="_blank">http://baytown.ne.jp/core/



ちらっと見ましたが、取り組みは面白いですね。千葉市でも、こういう好例があるのだから、ほかにも波及してもおかしくはない。



政令指定都市というのはある種のモデル都市なんだから、モデルになるような行政であってほしいですね。



>あの町は「東京から来た住民意識の高い新しい人」たちが多いからできたのだと言いますが。

>通常は「自分たちが町を作る」なんてことにあまり興味ないみたい?



ゲームくらいなものなんでしょうか、シムシティとかね。

  1. 2007/08/22(水) 10:55:04 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

しぇるぽ911さん

>"濃い"というのが彼に対するイメージです。



濃いですね。

それに疲れそうです。安藤忠雄的な生き方は。

建築は闘いである、と言い切る人ですからね。



>夏は暑く、冬は寒いのが自然だ!という彼の一般>住宅向けRC工法には賛同しかねますが、いろん>な取組みをやっておられるんですね。



安藤建築は、よく不便だと言われますね。彼の事務所もけっして使い勝手がいいわけではないようです。前の記事で書いたような気がしますけど。



彼本人は、闘う人ですから、不便さなんて、どってことないという考えなのかもしれませんね。



>ドイツでみた建築の保存は、特別な建物でなくて>も、古民家でも対象となる点に惹かれました。法>律による規制で外観は保護されているため、内装>に大々的なリフォームをして住まうのが、お金持>ちのステータスだそうですが、そういう文化もい>いかな?と思います。



最高のぜいたくはそういうものでしょうね。日本でも古民家再生はお金がかかるそうですよ。



僕ならDIYでコストダウンを図るかなぁ。



建築物保護に関しては、日本は大いに遅れを取っていますね。

  1. 2007/08/22(水) 11:00:57 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:行政と市民(08/21)

>税金は現金納入制にすれば、市民の意識は変わると



給食費でもそう言われてますね。

天引きは、残った金額にしか目がいかないからねー。

あと、年度末にその年の税金の使い途と借金を

分かりやすい円グラフで発表して欲しいな。





  1. 2007/08/22(水) 11:49:11 |
  2. URL |
  3. シン #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

安藤忠雄さん、そんな書籍を出していたのですね。



街は市民のもの。全くその通りですよ。

ただ、行政というのは市民のために動くとは限りませんよね。

政治と深く結びついていますしね。

政治はさわやかには行きませんから、ここが難しいところでしょうか。。。

  1. 2007/08/22(水) 21:08:02 |
  2. URL |
  3. 音楽と薔薇☆うっちい #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[2]:行政と市民(08/21)

シンさん



>>税金は現金納入制にすれば、市民の意識は変わると



>給食費でもそう言われてますね。



うちも給食費は天引きでした。



>天引きは、残った金額にしか目がいかないからねー。

>あと、年度末にその年の税金の使い途と借金を

>分かりやすい円グラフで発表して欲しいな。



それはいいですよね。行政はもっともっと事実を提示してほしいですね。



夕張市の財政破綻なんか、市民は青天の霹靂だったようですよ。夕張の友人が言っていました。
  1. 2007/08/22(水) 21:31:55 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:安藤忠雄「建築を語る」(08/21)

音楽と薔薇☆うっちいさん

>安藤忠雄さん、そんな書籍を出していたのですね。



安藤さんの本は結構出ているようです。



>街は市民のもの。全くその通りですよ。

>ただ、行政というのは市民のために動くとは限りませんよね。

>政治と深く結びついていますしね。



っていうか、政治そのものですよね。



>政治はさわやかには行きませんから、ここが難しいところでしょうか。。。



そこが政治不信の根っこではないでしょうか。
  1. 2007/08/22(水) 21:34:27 |
  2. URL |
  3. shocota #79D/WHSg
  4. [ 編集]

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Author:クズミコウ
検見川送信所(千葉市)は1926年竣工。東京、大阪の中央郵便局を手掛けた吉田鉄郎氏が設計。1930年には浜口首相の演説を米英に向け放送。これが日本初の国際放送となりました。しかし、今ではこうした事実が忘れ去られ、現在は廃虚。所有者である千葉市は将来、取り壊すことを決めています。

詳しくは検見川無線送信所について

地元有志と「検見川送信所を知る会」を結成し、建物の価値を広め、利活用を提案する活動を行っています。活動は朝日マイタウン、朝日新聞、千葉テレビ、千都よみうりで紹介されました。

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