検見川レイディオ

廃墟となっている文化遺産・検見川送信所を中心に

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読売新聞「建築季評」より

検見川送信所の設計者、吉田哲郎氏の建築の行く末が全国的に注目を集めている。装飾を排したモダニズム建築である東京駅前の東京中央郵便局と大阪駅前の大阪中央郵便局だ。

2007/09/05●東京中央郵便局も取り壊し危機

小泉内閣が打ち出した郵政の民営化に合わせ、庁舎の賃貸業務が解禁。そこで駅前の郵便局を高層化させるという計画が持ち上がっているのだ。



京都工業繊維大の中川理教授が9月27日付の読売新聞朝刊「建築季評」で、この問題に触れている。

「モダニズム建築は、建築史学の価値が必ずしも利用する人々の魅力につながるわけではない。機能主義ならば、機能が終われば、その存在も終わるべきだという指摘さえある。実際、いまや駅前に中央郵便局が立地する必然性はなくなってしまっている」

中川氏は、これらの話は建築する側の視点で、それとは別の価値観も生まれてきていると指摘する。それは風景としての価値だ。滋賀県では、モダニズム建築の豊郷小学校校舎を守ろうと住民が座り込みをした例もあるという。

参考

豊郷小学校問題
朝日新聞記事 豊郷小学校保存運動にみる環境運動の新しい展開

僕は地元の風景を写真に収め、ブログで紹介してきた。そんな時、コメントや個人メッセージで受けとるのは、「懐かしかった」「変わっていなくてホッとした」という言葉だった。

進化、変化は価値があるということになっている。そうして、僕らは利便性を享受してきた。しかし、風景においては変わらないことが大きな価値になっている。

人は進化し続けることを求める一方、不変を求める。しかし、この慌ただしく変わる世の中では、建物、風景を守るということは進化する以上に難しい。

違った価値観、行政との壁にもぶつかる。守るということは、保守的な考えにも聞こえるかもしれないが、逆だ。むしろ、建物や風景を守るということは創造的なことだと思っている。

これまで出会うことがなかった地域、年代の方と語り合い、どうしたら、送信所を守れるだろうかと話し合うことは、新たな人間関係を築き、行政側に新しい提案をすることだ。大変そうなことに首を突っ込んでいるなぁと思う人もいるかもしれないが、これはなかなか刺激的なことなんですよ。

「検見川送信所を知る会」では仲間を募っています。入会していただける方はこちらのメールフォームから「入会希望」と明記の上、

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検見川送信所についてはここで過去記事をまとめています。

musenhozon.jpg

日本初の国際放送を行うなど日本の通信に大きな貢献をした近代化遺産・検見川送信所が取り壊しの危機にあります。これを保存、再生できないかを考えるプロジェクトです。

賛同してくださる方は以下のソースを貼り付けてください。
<a href="http://moleskine.air-nifty.com/photos/kemigawamusen/" target="_blank"><img src="http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/47/0000060947/20/img2159e7f1zik6zj.jpeg" width="170" height="60" alt="musenhozon.jpg" border="0"></a>









去年の日記は?


2006/9/27 レッドシダーでオリジナル自転車置き場(13)~防雨度チェック



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  1. 2007/09/27(木) 17:50:12|
  2. 検見川送信所
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6
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コメント

Re:読売新聞「建築季評」より(09/27)

石の建築か?木の建築家?といった文化の違いも影響しているんでしょうか?



堅牢な石造りの建物が多く、建物は永い時を経て、その場所に存在し続けるものであるヨーロッパなどと比較して、江戸などでは火災の延焼を防ぐために、建物を壊したように脆くて弱く、しょっちゅう立て替える都度、景色も大きく変わらざるを得ない日本の木造建築・・・・



使い捨てのような建築文化が染み付いた日本では、堅牢な建物であっても変わってしまうことに抵抗が少ないのかも知れません。





なのに、普段の生活や仕事では変わることにこれだけ抵抗が強い国民も少ないですよね・・・・・なんだか欧米とまるで逆ですね。



私も懐かしい風景は、それだけで十分価値のあるものだと思います。
  1. 2007/09/27(木) 22:53:05 |
  2. URL |
  3. しぇるぽ911 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:読売新聞「建築季評」より(09/27)

>大変そうなことに首を突っ込んでいるなぁと思う人もいるかもしれないが、これはなかなか刺激的なことなんですよ。



 一見、めんどうと思うようなことでも、いざ参加してみると、思っていたより簡単だったり、楽しかったりすることはあるように思います。

  1. 2007/09/28(金) 00:13:46 |
  2. URL |
  3. takaak #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:読売新聞「建築季評」より(09/27)

しぇるぽ911さん

>石の建築か?木の建築家?といった文化の違いも影響しているんでしょうか?



それは大きいと思います。



仰るとおり、江戸時代の江戸はスクラップ・アンド・ビルドの繰り返しでしたよね。家なんて火事で焼けるものというのが価値観でした。



>使い捨てのような建築文化が染み付いた日本で

>は、堅牢な建物であっても変わってしまうことに>抵抗が少ないのかも知れません。



古くなったら、壊すということが日本人の精神構造になっているとしたら、やっぱり、それはよくないと思います。親殺し、老人殺しなんていう犯罪も、建物の影響はなくはないのでは?



>なのに、普段の生活や仕事では変わることにこれ>だけ抵抗が強い国民も少ないですよね・・・・・>なんだか欧米とまるで逆ですね。



既得権にはうるさいし保守的な民族ですよね。いわゆる島国根性ですか。



>私も懐かしい風景は、それだけで十分価値のあるものだと思います。



これらは原点ですからね。
  1. 2007/09/28(金) 01:02:21 |
  2. URL |
  3. 久住浩 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:読売新聞「建築季評」より(09/27)

takaakさん



> 一見、めんどうと思うようなことでも、いざ参加してみると、思っていたより簡単だったり、楽しかったりすることはあるように思います。



それを飛び越えてみせるというのが、僕のブログの共通テーマでもあります。マラソン、自転車しかり。
  1. 2007/09/28(金) 01:03:49 |
  2. URL |
  3. 久住浩 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re:読売新聞「建築季評」より(09/27)

しぇるぽ911さんの石or木の建築による文化の違いの説はなかなか興味深く拝見しました。

そのくせ普段の生活・仕事ではなかなか変われない……。

これは、建物をはじめとする物理的なものがスクラップ&ビルドを繰り返されていくうちに、むしろ「せめて精神世界は不動・普遍のものでありたい」というDNAが日本人の意識の中に醸成された結果かもしれません。



それにしても久住さんは「Have to do(やらなければならない)」を「Want to do(やりたい)」に変える天才だと思います。だから周囲からは大変そうに見えても、ご自身は刺激を楽しむことができるのかなぁ。

  1. 2007/09/28(金) 08:53:41 |
  2. URL |
  3. まさやん0386 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

Re[1]:読売新聞「建築季評」より(09/27)

まさやん0386さん

>これは、建物をはじめとする物理的なものがスク>ラップ&ビルドを繰り返されていくうちに、むし>ろ「せめて精神世界は不動・普遍のものでありた>い」というDNAが日本人の意識の中に醸成された結>果かもしれません。



そういう風に肯定的に形成されたものなら、歓迎すべき部分があるでしょうね。ただ、既得権だけを叫ぶ人もいますので、僕はそこに警戒してしまいます。変わるべきは日本人の精神構造ではないか、とすら思うのです。



僕の方がまさやんさんより人を信用していないのかもしれませんね(汗)



>それにしても久住さんは「Have to do(やらなけ>ればならない)」を「Want to do(やりたい)」>に変える天才だと思います。だから周囲からは大>変そうに見えても、ご自身は刺激を楽しむことが>できるのかなぁ。



だって、自分がちょっと行動を起こせば、市議も話を聞いてくれたり、行動を起こしてくれるのですよ。これって、刺激的ではないですか?もしかしたら、取り壊しの判断だって、変わるかもしれない。



アル・ゴア元副大統領のいう通り、「人類は多くの技術を持っているが、足りないのは行動する意志です」ではないでしょうか?それも、一人一人のささいな努力で変わるはずなんです。



その理論を実践し、ウェッブ上で実験の経過を見せる。これが僕の方法論です。
  1. 2007/09/28(金) 10:08:22 |
  2. URL |
  3. 久住浩 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

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Author:クズミコウ
検見川送信所(千葉市)は1926年竣工。東京、大阪の中央郵便局を手掛けた吉田鉄郎氏が設計。1930年には浜口首相の演説を米英に向け放送。これが日本初の国際放送となりました。しかし、今ではこうした事実が忘れ去られ、現在は廃虚。所有者である千葉市は将来、取り壊すことを決めています。

詳しくは検見川無線送信所について

地元有志と「検見川送信所を知る会」を結成し、建物の価値を広め、利活用を提案する活動を行っています。活動は朝日マイタウン、朝日新聞、千葉テレビ、千都よみうりで紹介されました。

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